「私をスキーに連れてって」ご存知ですか?・・・・【喜働のココロ No.166】

私が就職活動をしていた昭和63年、バブル絶頂期でした。

自分の家の商売(東京・浅草で化粧品小売店)を継ぐことも考えましたが、父親からの「お前はサラリーマンの方が良い」の一言でその考えもなくなり、就職活動に入りました。

私は父親の影響で小さい時からスキーに連れて行ってもらえ、学生時代はスラロームからダウンヒルまでこなす競技スキーに熱中しておりました。
映画「私をスキーに連れてって」がヒットした翌年のことでもありましたので、自分もスキーに関われる仕事が出来る会社を、就職先として探していました。


就職情報誌の中で、「これは!」と思える会社がありました。
この数年の間にスキー場を開発していくという構想が紙面の大半を割いて掲載されていたと記憶しています。
私は勝手に妄想をはじめ、「自分が関わったスキー場でワールドカップを開きたい」という夢を抱いてしまったのでした。

この会社のメイン事業は、ゴルフ場の開発及び運営でした。
バブル景気の中、高額なゴルフ会員権を募集して、豪華な接待ゴルフ場を手掛けている会社でした。
その会社が次なる事業としてスキーリゾートを掲げていたわけです。

夢を見てしまった私は、ろくに他の会社も調べず、その会社の面接を受け、内定をもらったのでした。

翌年4月入社し、1か月間の研修後に配属されたのは「ゴルフ事業本部」でした。
まだ、スキーリゾート事業は正式に立ち上がっていませんでしたので、仕方のないことと思っていました。

その数年後、福島県でスキー場とホテルがオープンしました。が、私はゴルフ事業部のままでした。
ただその時、私はタイミングよく福島県のゴルフ場に勤務しており、冬期間のゴルフ場クローズ中は、そのスキー場に手伝いにかり出され、スキーが出来る私はパトロール隊の一員でした。

その時に思ったこと、
「好きな事を仕事にすると、良くない!」
パトロール隊の仕事は、スキーは出来ますが、吹雪で滑りたくない時もスキーを履いて出て行かなくてはいけないのです。
好きな事でも嫌いになってしまう恐れがあります。

好きな事を仕事に出来ることは良い事かも知れませんが、そうでもない事もあります。

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